トッテナムEL優勝の裏側「内申捨て戦略」は正解?CLでの勝算を徹底解説

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スポーツファンの皆さん、こんにちは! Webライターの中村夏帆です。

海外サッカーって、本当に何が起こるか分かりませんよね! 特に今シーズンのトッテナム・ホットスパーの戦いぶりには、多くのファンが様々な感情を抱いたのではないでしょうか? プレミアリーグではまさかの17位という結果に終わりながら、ヨーロッパリーグ(EL)では見事に優勝! まるでジェットコースターのようなシーズンでした。

この「EL一本に賭けたのでは?」とも言える戦略、果たして本当に正解だったのでしょうか?そして、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)では一体どこまで戦えるのか…。今日はそんな疑問やモヤモヤを、皆さんと一緒に深掘りしていきたいと思います!

トッテナム「奇跡のEL優勝」とプレミア17位という現実

いやはや、今シーズンのトッテナムは本当に話題に事欠きませんでしたね。

今季プレミアリーグでの苦闘:なぜ17位に沈んだのか?

まず、国内リーグであるプレミアリーグ。結果からお伝えすると、38試合で11勝5分21敗、勝ち点38の17位という、正直かなり厳しいシーズンでした。特に、主力選手の相次ぐ負傷離脱は深刻で、なんとリーグ最多級の欠場数を記録してしまったんです。シーズン序盤、開幕4試合で1勝3敗とスタートダッシュに失敗したのも痛かったですね…。クラブ史上最少勝ち点、そして最多敗北数を更新してしまうという、ファンにとっては少し、いや、かなり胸の痛い結果となってしまいました。

たとえば、シーズン終盤の5月11日のクリスタル・パレス戦(0-2)、続く5月16日のアストン・ヴィラ戦(0-2)といった試合内容は、チームの苦しい状況を象徴していたように感じます。

一方のヨーロッパリーグ:快進撃と劇的な優勝劇

しかし! そんなプレミアリーグでの不振が嘘のように、ヨーロッパリーグでは快進撃を見せてくれました!

グループリーグは4位通過と、決して楽な道のりではありませんでしたが、AZアルクマールとのラウンド16では初戦を落としながらもホームで劇的逆転勝利! 準々決勝ではアイントラハト・フランクフルトをアウェイで破り、準決勝ではボドー/グリムトに圧勝。そして迎えた決勝の相手は、同じイングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッド!

この大一番を、ブレナン・ジョンソンのゴールで見事1-0で勝利し、なんと17年ぶりとなる主要タイトルを獲得したんです! この瞬間、多くのファンが歓喜の声をあげたのではないでしょうか? 私も思わず「やったー!」と叫んでしまいましたよ!

「内申捨てて推薦一本」SNSで話題の的確すぎる比喩

この対照的な結果を受けて、SNSでは「内申(リーグ)を捨ててEL一本に賭けたのが正解」「17位でもCL出場権獲得!」といった声が飛び交いました。この「内申捨てて推薦一本」という比喩、的確すぎて思わず笑ってしまいましたが、まさにそんな感じでしたよね!

◎◎SNSでは「タイトルに賭けた選択を評価する声」や「リーグ成績をネタにしてEL優先を笑いに変えるユーモア」、さらには「逆境を乗り越えた結束や監督への信頼」といった、熱狂と皮肉が入り混じった多様な反応が見られましたね。◎◎

ファンの皆さんの気持ち、すごくよく分かります。

EL一点突破戦略は是か非か?ファンの声と専門家の見解

さて、このトッテナムの「EL一点突破」とも言える戦略。皆さんはどう感じましたか?

SNSの反応:「よくやった!」称賛と安堵の声

SNSを見ると、「Spurs know they aren’t likely to challenge for the title, and a trophy means the world to them, even if they finish 17th.(スパーズはタイトルを争える可能性が低いことを知っているし、たとえ17位で終わってもトロフィーは彼らにとって全てを意味する)」といった、ある種の諦観と共に戦略を肯定する声がありました。また、「17th and qualified for UCL ;)(17位でCL出場権獲得だぜ!)」と、ユーモアを交えて誇らしげなコメントも印象的でした。

「Ange did something so-called elite managers in Jose and Conte failed to do.(アンジェは、ジョゼやコンテといったエリート監督たちが成し遂げられなかったことをやった)」という、アンジェ・ポステコグルー監督への絶大な信頼を示す声も多く見られましたね!

一方で燻る不満:「リーグ戦はどうでもいいのか?」批判的な意見

もちろん、手放しで称賛する声ばかりではありません。

「EL優勝は称賛するが、プレミアでの崩壊は首脳陣の責任」といった厳しい意見や、「トップ4常連を目指すビジョンと矛盾する。長期的視点で見れば、リーグ順位低迷は取り返しのつかないダメージを残す」といった、クラブの将来を憂う声も聞かれました。

リーグ戦での不甲斐ない戦いぶりに、フラストレーションを溜めていたファンの方も少なくないはずです。

専門家はどう見た?メディアの論調と分析

メディアや解説者の間でも、意見は様々でした。

talkSPORTは、「ELでの勝利はポステコグルーの“二年目のジンクス”を体現した成果。国内成績を犠牲にしても、悲願の欧州タイトル獲得はクラブの歴史を変えるものだ」と肯定的に評価。SBNationも「17年ぶりの欧州タイトルは、国内成績低迷の痛みを緩和する。EL優先決断は正解だった」と称賛しています。

一方で、Goal.comではクラブOBから「17位で終えたのは未曾有の失態」と厳しい批判も。HotspurHQも「長期的視点で見れば、リーグ順位低迷は取り返しのつかないダメージ」と否定的な見解を示しています。

BBC Sportなどは「EL制覇は金字塔だが、上位定着にも回帰が必要。戦略の成果と代償を冷静に評価すべき」と、バランスの取れた中立的な意見も報じていましたね。まさに賛否両論、といったところでしょうか。

なぜトッテナムは「EL一本」に賭けたのか?その背景を深掘り

では、なぜトッテナムはこのような、ある意味でリスキーな戦略を選択したのでしょうか? その背景には、いくつかの要因が考えられます。

チームの台所事情:主力選手のコンディションと選手層の課題

先ほども触れましたが、今シーズンのトッテナムは本当に怪我人が多かったんです…。主力選手が次々と離脱し、シーズンを通してベストメンバーを組むのが難しい状況でした。これは、ポステコグルー監督にとっても大きな誤算だったのではないでしょうか。

選手層が決して厚いとは言えない中で、過密日程のプレミアリーグとヨーロッパリーグを両立させるのは、至難の業だったのかもしれません。

CL出場権獲得の重要性:経済的メリットとクラブの魅力向上

そして何より大きいのが、CL出場権の獲得です。

◆◆EL優勝によって得られる賞金は約1095万ポンド(約21億円)。さらにCL出場権を得ることで、放映権料などで最低でも925億ウォン(約100億円)、成績次第では最大2817億ウォンもの莫大な収入が見込めます。◆◆

この経済的なメリットは、クラブの財政を潤し、夏の移籍市場での選手補強にも繋がります。また、CLに出場できるということは、クラブの魅力を高め、優秀な選手を獲得しやすくなるという側面もありますよね。

監督の勝負勘と過去の事例:一点集中で活路を見出す戦略

ポステコグルー監督は、ELのノックアウトステージが始まると、明らかにEL重視の采配を見せるようになりました。リーグ戦ではソン・フンミン選手や主力選手を温存し、ELの大一番に照準を合わせるという、明確なローテーションを行っていたんです。

決勝後の会見では「国内順位を犠牲にしてでも、クラブの歴史を変えるチャンスを逃したくなかった」「困難な状況でこの結果は選手たちの献身の証」と、ELタイトル獲得を最優先していたことを明言しています。まさに監督の「勝負勘」が光った、と言えるのかもしれません。

来季CLでトッテナムは本当に戦えるのか?現実的な勝算と課題

さて、見事に来シーズンのCL出場権を掴んだトッテナムですが、気になるのは「本当にCLで戦えるのか?」という点ですよね。

過去のEL覇者のCLでの成績:成功例と苦戦例

過去にELを制覇してCLに出場したチームの成績を見てみると、実は成功例と苦戦例、両方あるんです。

例えば、2013-14シーズンにELを制したセビージャは、翌年のCLで準々決勝に進出。2020-21シーズンのEL王者ビジャレアルに至っては、なんとCLで準決勝まで駒を進める大躍進を見せました! これは夢がありますよね!

一方で、2016-17シーズンEL王者のマンチェスター・ユナイテッドは、翌年のCLでグループステージ敗退という厳しい結果に終わっています。やはりCLの壁は厚い、ということなのでしょうか…。

現有戦力と戦術の限界:CLレベルで通用するのか?

現在のトッテナムのスカッドを見ると、ソン・フンミン選手やジェームズ・マディソン選手といったワールドクラスのアタッカーを擁しています。クリスティアン・ロメロ選手を中心とした守備陣も、ハマれば堅固ですよね。

しかし、専門家からはセンターバックの層の薄さや、中盤の底でボールを刈り取れる選手の不足が指摘されています。ポステコグルー監督自身も「火遊びをしているようだ」と移籍予算の確保を強く要求している、なんて報道もありました。

★★ELでの戦い方は素晴らしかったですが、よりレベルの高いCLで、今の戦力と戦術のままで本当に勝ち進めるのか…ファンとしては期待と同時に、少し不安も感じてしまうのではないでしょうか?★★

Yahoo! Sportsなどは「経験豊富なセンターバックとタフなボランチを最低2人は補強すべき」と具体的な提言をしています。

組み合わせの運も?対戦相手から見る現実的な目標ライン

来季のCLは大会フォーマットも少し変わりますし、ポット分けも気になるところです。トッテナムはEL優勝でCL出場権を得ましたが、UEFAクラブ係数の関係でポット2に入る可能性が高いと見られています。

そうなると、ポット1にはレアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティといった超強豪クラブがいるわけで…。いきなり厳しいグループに入る可能性も十分に考えられますね。もちろん、組み合わせ次第ではグループステージ突破も夢ではないはずです!

【ファン討論】トッテナムの未来は明るい?この戦略から私たちが学ぶこと

ここまで、トッテナムの「EL一点突破」戦略について、様々な角度から見てきました。

長期的視点での評価:このタイトルは未来への起爆剤となるか

プレミアリーグ17位という結果は、確かに看過できるものではありません。しかし、17年ぶりの主要タイトル獲得とCL出場権という「果実」は、とてつもなく大きいですよね。

この経験と、CL出場によって得られるであろう資金や注目度が、トッテナムというクラブを次のステージへ押し上げる起爆剤となるのか。それとも、一時的なカンフル剤に終わってしまうのか…。これは、今後のクラブ運営やチーム強化にかかっていると言えるでしょう。

もしあなたが監督なら?EL戦略を支持する?しない?

もし皆さんがポステコグルー監督の立場だったら、同じような戦略を選択したでしょうか?

「結果が全てだ!タイトルこそ正義!」と考えるか、「いや、やっぱりリーグ戦も大事だ。安定した強さこそ本物だ」と考えるか…。これは本当に難しい問題で、正解はないのかもしれませんね。

トッテナムが真の強豪になるために必要なこと

最後に、私が思う「トッテナムが真の強豪になるために必要なこと」を少しだけ。

それはやはり、継続的な投資と明確なビジョンではないでしょうか。今回のEL優勝をきっかけに、的確な補強を行い、チームの底上げを図る。そして、ポステコグルー監督が標榜するアタッキングフットボールを、プレミアリーグとCLの両方で体現できるような、真の「強さ」を身につけてほしいと願っています。

ソン・フンミン選手をはじめ、素晴らしい選手たちが揃っているのですから、きっとできるはずです!

今回のトッテナムの戦いぶりは、私たちファンに多くの興奮と、そして少しのモヤモヤと、たくさんの議論の種を提供してくれました。来シーズンの彼らがどんな戦いを見せてくれるのか、今から本当に楽しみですね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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