こんにちは!スポーツトレンドライターの中村夏帆です。 最近、プロ野球界で「魚雷バット」という新しい道具が大きな話題になっていますね! NPB(日本野球機構)が即日使用を容認したことで、ファンの間でも「ホームランが増えるのでは?」「どんな仕組みなの?」と様々な声が飛び交っています。
一方で、「本当に効果があるの?」「デメリットはないの?」といった疑問や不安の声も少なくありません。
この記事では、そんな話題の「魚雷バット」について、
- 一体どんな仕組みなの?
- 期待される効果は?
- 知っておくべきデメリットやリスクは?
といった点を、最新のリサーチ情報やSNSでの反応を交えながら、どこよりも分かりやすく徹底解説していきます! この記事を読めば、あなたも魚雷バットの「本当のところ」が分かり、今後のプロ野球観戦がもっと面白くなるはずです!
話題沸騰!「魚雷バット」ってそもそも何?
ここでは、まず「魚雷バット」が注目される背景や、基本的な情報についておさらいしましょう。
▶ NPBが即日容認!異例のスピード導入の背景
プロ野球規則委員会は2025年4月11日、この「魚雷バット」の使用を即日容認すると発表し、12球団に通達しました。新用具の承認としては異例のスピード決定であり、近年の「投高打低」傾向への対策として、打撃活性化への期待が背景にあると見られています。
▶ 開発者はMIT出身? MLBでの”成功体験”とは
このユニークなバットを開発したのは、アーロン・リーンハート氏。 なんと、マサチューセッツ工科大学(MIT)で物理学の博士号を取得した物理学者なんです!
- ミシガン大学で電気工学学士号、MITで物理学博士号を取得
- ミシガン大学物理学教授(2007~2014年)
- ニューヨーク・ヤンキースでマイナー打撃コーチやメジャーアナリストを歴任(2018年~)
- データ分析と現場をつなぐ役割を担い、マイナーでの指導中に魚雷バットの着想を得る
ヤンキース時代には、彼が関わった選手たちがこのバットで本塁打を量産したことから、MLBで一気に注目を集めました。まさに科学と野球の融合が生んだバットと言えそうです。
▶ 「魚雷」「ポウリングのピン」独特な形状の特徴
魚雷バットの最大の特徴は、その名の通り魚雷やボウリングのピンに似た形状です。 バットの先端(ヘッド)が細く、真ん中(バレル)部分が太くなっているのが見て取れます。この独特な形が、後述する様々な効果を生み出す秘密のようです。
【図解】なぜ振りやすい?魚雷バットの仕組みを徹底解説
ここでは、読者の皆さんが一番気になるであろう「魚雷バットの仕組み」について、図解もイメージしながら分かりやすく解説していきます!
▶ ポイントは重心位置!「手元重心」がもたらすメリットを図解
魚雷バットの形状により、従来のバットに比べて重心がよりグリップ(手元)寄りになります。

- 従来のバット: 重心が先端寄り → 遠心力を利用しやすいが、操作にはパワーが必要
- 魚雷バット: 重心が手元寄り → バットを軽く感じ、操作しやすく、振り抜きやすくなる
この「振り抜きやすさ」が、スイングスピードの向上や、差し込まれそうなボールへの対応力アップに繋がるのでは?と期待されています。
▶ “芯をズラす”発想? コメント欄から見るユニークな視点
SNSのコメントなどを見ていると、「詰まったと思った打球がヒットになるのでは?」という面白い視点もありました。これは、魚雷バットの太いバレル部分が、従来のバットでは「芯を外した」ポイントに来ることで、実質的なミートポイント(芯)が広がる、あるいはズレる効果を期待する声かもしれません。まさに逆転の発想ですね!
▶ 空気抵抗も減る? 科学的な利点はあるのか検証
先端が細くなっている形状から、「空気抵抗が減ってスイングスピードが上がるのでは?」という推測もできます。物理学者が開発したバットだけに、こうした空力的な効果も計算されている可能性はありますね。今後の検証に注目です。
▶ どんな形状でもOK? ルール上の規定は?
ちなみに、どんな形のバットでも使えるわけではありません。公認野球規則3.02条では、バットについて以下のように定められています。
- 形状: なめらかな円い棒
- 長さ: 42インチ(106.7cm)以下
- 太さ: 最も太い部分の直径が2.61インチ(6.6cm)以下
- 材質: 1本の木材で作られること
魚雷バットも、もちろんこの規則の範囲内で作られているため、使用が認められています。
ホームラン増は本当?魚雷バットに期待される効果
では、この魚雷バットを使うことで、具体的にどんな効果が期待されているのでしょうか?
▶ 「投高打低」解消の切り札になる? ファンの期待の声まとめ
近年、プロ野球界では「投高打低」の傾向が指摘され、「もっと打撃戦が見たい」「ホームランが見たい」という声が多く聞かれます。魚雷バットの登場は、そんなファンの期待に応え、打撃戦を増やし、試合をより面白くする起爆剤になるかもしれません。
▶ スイングスピード向上? 万波選手らのリアルな証言
実際に魚雷バットを試した日本ハムの万波中正選手は「バットがスムーズに出てくるイメージ」とコメントしています。重心が手元に来ることで、体感的なスイングスピードが上がり、ボールへの反応速度向上も期待できそうです。
▶ ミート率向上・打球速度アップの可能性
専門家の間では、バレル部(最も太い部分)が太く設計されていることから、ミート率の向上が期待できるという見方があります。芯で捉える確率が上がれば、必然的に打球速度も上がり、ヒットや長打が増える可能性も高まります。
“魔法の杖”ではない?語られ始めたデメリットとリスク
大きな期待が寄せられる一方で、魚雷バットにはデメリットやリスクも指摘され始めています。ここでは、その「本当のところ」に迫ってみましょう。
▶ パワーが必要? 日本人選手には不向き説の根拠は
専門家からは、バット自体の重量が増す可能性や、独特のバランスから、使いこなすには相応のパワーや技術が必要だという指摘があります。 「重心が手元にある分、ボールを跳ね返すパワーがより重要になるのでは?」という声もあり、非力な打者や、繊細なバットコントロールを重視する選手には合わない可能性も考えられます。
【SNSでの気になる声】
SNS上では、期待の声と同時に、こうした冷静な意見や懸念点も多く見られます。
▶ 外角への対応は? 形状ゆえの弱点を分析
バットの先端が細くなっている形状は、特に外角低めのボールへの対応を難しくする可能性があります。従来のバットよりも先端部分でボールを拾うのが難しくなり、空振りや凡打が増えるリスクも指摘されています。
▶ フォーム崩壊のリスクも…バット変更の難しさ
プロ野球選手にとって、長年使い慣れたバットを変えることは非常に大きな決断です。新しいバットに順応しようとする中で、無意識にスイングフォームが崩れてしまうリスクは常に伴います。一度崩れたフォームを元に戻すのは容易ではなく、成績不振に繋がる可能性もゼロではありません。
▶ MLBでも苦戦例? ヤンキース「以外」でのリアルな評価
魚雷バットの火付け役となったヤンキースでは、選手個々に合わせてカスタマイズされたバットが好成績に繋がった側面があります。しかし、他のMLB球団で汎用タイプの魚雷バットを試した選手の中には、なかなか結果が出ずに使用を断念したケースもあるようです。「誰でも打てる魔法の杖ではない」という現実は、冷静に受け止める必要がありそうです。
【考察】結局、魚雷バットは”誰のため”の道具なのか?
メリットとデメリットを踏まえた上で、この魚雷バットは一体、どのような選手にとって有効な武器となり得るのでしょうか?中村夏帆なりに考察してみました。
▶ タイプ別分析:恩恵を受ける選手、避けるべき選手
- 恩恵を受けやすい選手:
- パワーヒッター: 元々のパワーでデメリットを補い、振り抜きやすさを活かせる可能性。
- 詰まる打球が多い選手: 芯がズレる(広がる)効果で、凡打がヒットになる可能性。
- 現状打破を狙う若手・中堅: 失うものが少ない状況で、新技術に挑戦する価値あり。
- 慎重になるべき選手:
- アベレージヒッター: 繊細なバットコントロールが重要なため、バランスの変化が悪影響を及ぼす可能性。
- 外角打ちが得意な選手: 形状的な弱点が、持ち味を消してしまうリスク。
- 確立されたスタイルを持つベテラン: 長年の感覚を変えるリスクは大きい。
▶ 燻る若手打者には”一発逆転”のチャンス到来か?
特に、一軍半で伸び悩んでいる若手パワーヒッターにとっては、この魚雷バットがブレイクのきっかけになるかもしれません。「プロなんだからいつ首になるか分からないんだしトライしてみる価値はある」というファンの声もありました。まさにハイリスク・ハイリターンな挑戦と言えるでしょう。
▶ 【番外編】草野球プレイヤーが気になる「一般販売」の可能性は?
コメント欄で非常に多くの共感を集めていたのが、「草野球プレイヤーだけど使ってみたい!」「一般販売はいつ?」という声でした。 現状、プロ仕様の木製バットが中心ですが、今後、アマチュア向けの金属製や複合素材の魚雷バットが登場する可能性もゼロではありません。野球用品メーカーの今後の動きに注目したいですね!
【まとめ】魚雷バットがNPBに与える影響と今後の注目点
この記事では、話題の「魚雷バット」について、その仕組みから効果、そしてデメリットやリスクまでを深掘りしてきました。
▶ 魚雷バットの「期待」と「課題」まとめ
★ 期待される点:
★ 懸念される課題:
魚雷バットは、打者の選択肢を増やす画期的な道具である一方、その効果は選手次第であり、「魔法の杖」ではない、というのが現時点での見方と言えそうです。
▶ 今後、この選手のバットに注目!
今後、どの選手が魚雷バットを本格的に導入し、どのような結果を残すのか、非常に興味深いところです。特に、長打力が魅力の若手選手や、打撃フォームに課題を抱える選手が試す可能性は高いでしょう。各チームの春季キャンプやオープン戦、そしてシーズン中の選手のバットから目が離せません!